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我が先達の航海士

第4章 船乗りの休暇


「対応ってなんだい?別に引越しとかは」
「。貴様は俺を好感を求めない優しい奴だと思ったらしいが、俺は違う。俺は貴様の好感も欲しい!その航海力も身も心も余すことなく俺のものにしたい!!俺と同棲してくれ!!!」
シーーーーーン……と場が静まりかえった。

「あの、龍水?何故そこで同棲が」
「こんな陰湿な嫌がらせをしてくる奴らだ。どうせ天下の七海財閥には手を出せないからとをターゲットにしたんだろう?一人暮らしなのをいい事に!だから俺が護る。はこういうのは他人の為に言わないからな、俺が直に対応する!!俺が一緒ならこんな真似は出来ん!?違うか!!」
「違わないけど、話のスケールデカいから!まだ君は中一だぞ!?同棲て……!」
ひーーん!と叫ぶと龍水のやり取りを、部屋の外でフランソワが聞きつつ微かに笑った。

龍水様は、様と出逢って本当に変わられた。様ご自身に自覚は無くとも、色褪せた世界で七海財閥の跡継ぎとして生きていた龍水様に手を差し伸べて、外に連れ出したのは紛れも無い様です。

と龍水の仲良し二人組のやり取りを扉の向こうでフランソワがそう思いつつ見守った。龍水が本当に執着する理由を知るただ一人の執事の前で、二人はやいのやいのと言い合う。結局。が折れてその日のうちにの不動産に電話をかける事になった。まさかの同棲生活のスタートである。
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