第7章 *戻ってきた仲間
大地side
ほんのり赤く染まった耳にちゅっと軽く音がするくらいに口付ける
『んっぁ‥』
また花澄の口から可愛い声が漏れる
俺を見上げる大きな目にうるりと涙が溜まる
だから、そんな可愛い顔したら逆効果なんだってば
初めて聞くエロすぎる可愛い声と下着だけのその姿と上目遣いで俺はもう我慢の限界だった
『はっはいっ!ではまたっ!』
電話を切る声でハッと我にかえる
やっと電話が終わってホッとすると同時にこのままもうめちゃくちゃにしてしまいたい気持ちが襲ってくる
でもそんな余裕ない俺は知られたくない
残っている理性を必死に掻き集めて余裕な顔をして話しかける
「よく出来ました」
俺が褒めると嬉しそうに頬を緩める
「恥ずかしかったよな?もし次約束破ったらもっと恥ずかしい事されちゃうから気をつけるんだぞ?」
もう次は俺も抑える自信ないしな
そんな下心も知らず
『ぅ‥うんっ!気をつける!』
コクリコクリと頷いている
さすがに少しは分かってくれただろうか
いそいそと服を戻し始める花澄に一番気になっていた事を問いかける
「んで‥及川は何の用事だったんだ?」
きょとんとした顔をした後に
『及川さん?えっと、何だか及川さんのお母さんとお姉ちゃんが私に会いたいって言ってくれてるみたいで‥今度お家にきて欲しいって!』
及川の家か‥
正直行かせたくない、絶対行かせたくない
2人きりならなんとかして止めるところだが
お母さんとお姉さんが言ってるなら止めるのもおかしいよな‥
最後に釘を刺しておく
『うん!分かった!』
と本当に分かっているのか怪しいが大きな声で返事をする花澄に少しホッとする
これ以上一緒にいると本当に抑えきれなくなりそうなのでカバンを持って立ち上がる
本当はずっと一緒にいたいけれど
名残惜しい気持ちを抑えてくしゃっと頭を撫でる
別れの挨拶をして
玄関の扉が閉まると同時にしゃがみ込む
「くそっ‥なんだよあの声‥反則だろうが‥」
初めて見る可愛い下着姿に 柔らかな肌の質感
そういう行為を想像させる可愛すぎる声
思い出すだけで押さえ込んでいた自身が反応しだしてしまう
「これじゃ立てねーだろ‥」
頭を抱える
俺、これから我慢できるんだろうか?