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ハイキュー 俺の気持ちに気付いて【R18】

第17章 東京*


孤爪side



ザワザワと騒がしい東京駅

その中の一角がさらに騒がしいので見てみると花澄とクロがいた


長身のクロはもともと目立つけど
東京でも浮くほど可愛い花澄をみて周りがザワザワと騒いでいた



そしてその視線を集めていた当の本人が俺を見つけて嬉しそうに走ってくる



その笑顔があまりにも可愛いからさらに周りの視線が集中して
駅の中の人達が俺と花澄を見る




そんな状況に堪えきれなくなって華奢な手首を掴んで歩き出すとクロが後ろからブーブーと文句を言ってくる


「研磨だけずるい!俺だってまだ手繋いでないってのに!」



『迷子になっても困りますし‥皆んなで手、繋ぎますか?』



「っ?!!」




にっこりとさっきみたいに可愛い笑顔で
俺に掴まれていない方の手をクロの前に差し出す




「高校生が3人で手なんか繋いでどうするの‥ほら‥行くよ‥」



『わぁっ?!そんなに早く‥夢の国、楽しみなんだよねっ!わたしも楽しみだなぁっ!』





クロが手を繋ぐより早く歩き出すとパタパタと小走りでついてくる



そんな俺の態度をみてずるいだなんだって騒ぎ出すクロと
超がつくほど鈍感そうな花澄がニコニコと微笑んでいる



胸の中に感じるモヤモヤとした気持ち



初めての気持ちに少し口を尖らせる





なんか
他の人にこの手を繋がれるのが嫌だったんだ




それがたとえクロだとしても




「じゃー電車の中でははぐれないように!俺が手繋ぐ番ね?!」



『ありがとうございますっ!色々すみません‥』




そんな俺たち2人の間に挟まれて鈍感な花澄がふわふわと笑う



その様子がまたあまりに可愛くて心臓がドキドキとする



俺には関係のない事だと思っていた恋




デートなんてめんどうだろうし

それなら家でゲームしてる方がよっぽどいい


こまめに連絡取り合うなんてもってのほか



そう思ってたのに





ちらりと横目でみる顔



初めて行くらしい夢の国に期待してそわそわとしているのが伝わってくる




「ふっ‥たまには‥悪くないね‥」




その後も兄がいるという花澄はゲームの話にも詳しくて
ますます話は盛り上がって



好きの気持ちが募っていった
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