第13章 *それぞれの初めて
大地side
『んっ‥わたし‥もっ‥』
もう限界が近い花澄が身体をびくびくと揺らしながら俺にしがみつく
例えお酒のせいで
俺と身体を重ねた記憶が残ってないとしても
決して忘れないように
身体に覚え込ませるように奥まで何度も腰を揺らす
ずっと前から好きだったんだ
他の奴に身体を奪われたからって
簡単に諦められるはずもない
「次は‥お酒のせいじゃなくて‥本当に俺の事を求めてもらえるように‥頑張るから」
どれだけ時間がかかったとしても
花澄の事は必ず俺が手に入れる
この鈍感で天然な花澄に
何年片想いしてきたと思ってんだ
『っ‥大地‥っ‥だいち‥気持ちいいっ‥』
「っ‥俺も‥すっげぇ気持ちいい‥」
甘く俺の名前を呼ぶ声に俺の昂ぶりが反応して
さらに花澄のナカで質量を増す
あぁ
本当にこのまま
溶けて一つになれればいいのに
『っ‥大地っ‥!!』
「花澄‥俺もっ‥」
射精にむけて一気に腰のスピードを早めていくと
花澄の身体にキュッと力がはいる
「イ‥くっ‥!!」
『〜っ!』
ギュッと愛しい身体を腕の中に抱きしめたまま
2人同時に絶頂を迎えた
くたりと俺の上で力が抜けた花澄が目を閉じる
「まだ離れなくていいよな‥」
薄い膜の中に白い欲を吐き出して
花澄のナカで動きを止める
奥深くまで繋がったまま
すやすやと寝息をたてはじめる無防備な花澄
「よくこの状態で寝れるな‥」
これもお酒のせいなのか?
ぐっすりと眠る可愛い寝顔
「はぁ‥ちょっとがっつきすぎたか‥?」
白い肌に残る赤い痕
頬にはうっすらと涙のあと
「‥でも‥今回ばかりは花澄が悪い」
腕の中の可愛い花澄の
広くて形のいいおでこを優しくこつんとつつく
「さて‥起きたらどんな反応するか楽しみだな‥」
あえて服も着ないまま目を閉じる
リアクションを想像しただけで可愛くて
ついつい口元が緩んでしまった