第13章 ＊それぞれの初めて

影山side



色素の薄い淡いピンクの胸の先をちゅくちゅくと口に含む



敏感な身体がぴくぴくと反応して
締め付けていたナカがほんの少し緩む



『‥っ！はぁっ‥はっ‥』





少し緩んだ隙に
ゆっくりと腰を進めて



またキスを繰り返す



花澄さんは痛みに少し顔を歪めて
大きな瞳いっぱいに涙を溜めて俺を見上げてくる



そんな苦しそうな顔ですら
俺がさせているんだと思うと興奮してしまう






「っ‥大丈夫ですか‥？一回止めますか？」




こんな状態で
今更やめれるほど俺は紳士じゃないけど




呼吸すら乱れて整わない花澄さんに声をかける



『んっ‥だいじょ‥うぶ‥っ』




「っ‥あと少しっ‥もっとキスしてください‥っ」






『ふぅっ‥んっ‥んんっ‥』





苦しそうに吐息を溢しながらも一生懸命キスについてくる花澄さんが愛しくて胸がギュッと締め付けられる





一気に奥まで挿れてしまいたい気持ちを抑えて





ゆっくりと




でも確実に花澄さんの奥まで進んでいく







「‥全部‥入りました‥」






『ふぇっ‥？はっ‥はいっ‥た‥っ？』





白い肌が上気して赤く染まる



はぁはぁと荒い呼吸をして俺を見上げる




「はい‥っ」






やべぇ‥




俺マジでこんなに幸せな気持ちになったの初めてかもしんねぇ‥


心臓はドキドキとうるさく音を立てるのに



脳が麻痺してしまいそうなほどの幸福で心がポカポカと熱くなる




『はぁっ‥はぁっ‥す‥ストレッチの‥おかげだねっ‥』





その華奢な身体に俺のモノを全て咥え込んで




何を言うのかと思えば‥




いつもみたいにふわりとした笑顔で眉を下げる



「っ‥こんな時にまで天然なの反則っスよ‥」





『んっ‥ナカで‥おっきく‥なっ‥』




興奮して俺の昂ぶりがどくんと脈をうつと



花澄さんがビクッと揺れる




腰を奥まで押しつけたまま
その身体をギュッと抱き締める　　



「はぁ‥このまま俺のもんにできたら良いのに‥」





『んんっ‥はぁっ‥んっ‥』






何も動かしていないはずなのに
ピクリと反応する身体が俺を締め付ける