第4章 最強の味方と新たな仲間
菅原side
いっつも花澄ちゃんの頭を撫でるのが好きだった
というより可愛くて可愛くてつい気がついたら手がでてるっつーか
そんな花澄ちゃんがニコニコと嬉しそうに日向の頭を撫でている
また撫でている‥
触れ合いすぎじゃない?!
隣を見ると同じ事を考えていたのか
ガンを飛ばしていた田中と目が合う
「スガさん‥あれずりぃっすね。。」
「あぁ‥ずるいな‥先輩の俺たちだってまだなのにな?」
ああやって誰にでも優しさと笑顔を振り撒くんだから
花澄ちゃんの事好きな俺はたまったもんじゃない
もうこれ以上ライバル増やさないでほしいな〜
笑顔でこちらに歩いてきた花澄ちゃんを田中と仁王立ちして立ち止まらせる
キョトンとした顔でこちらを見る
日向ばっかりずるいと拗ねてみせると
『え〜??撫でられたいんですか??龍も??じゃあしゃがんでください??』
撫でてくれるのか?
小さな花澄ちゃんが珍しく上から俺を覗き込む
前に屈んだ体勢は大きな胸をより目立たせて‥エロい
かわいい小さな手が俺の頭をよしよしと優しく撫でる
「!!!」
なんだこれ??
ただ頭を撫でられただけなのに心臓がバクバクと音を立てる
隣で田中も思考停止している
撫でられるのもいいもんだな
ジャージを洗いに行こうとするので引き留める
「ちょっっと待って!」
『?』
俺は着ていたジャージを脱いで小柄な彼女にそっとかぶせる
「それだけだと寒いべ?特別に菅原先輩のジャージを貸してあげよう!!」
パァッと目を輝かせた花澄ちゃん
『いいんですか?!スガさん寒かったらすぐ返すので言ってくださいね?』と言いながらダボダボのジャージに袖を通す
彼シャツのような見た目は破壊力抜群だった
『スガさんのいい香りがしますね♪』
ぺこりと頭を下げて走っていく
「〜っ!!」
「スガさんもずりぃっす。。」
田中に睨まれているが俺だってこれくらいいいだろ
いつも大地にいいとこ持ってかれるしな
その日の部活はダボダボのジャージを着る花澄ちゃんに
「誰の着てるの?!!もしかして彼氏っ?!!」
とみんな騒いでいて少しにやけてしまったのは内緒だ