第9章 *合宿 止まらない気持ち
菅原side
ベッド横に置いていたウエットティッシュで俺の欲を拭いとる
『んっ‥すがさん‥?』
もう身体に力も入らないのか小さく首を傾げて相変わらずくたりとしている
「ごめんっ‥つい‥影山に嫉妬して‥」
脱ぎ捨てていたパンツとズボンを履いて
目隠しのリボンをするりと解いてあげると少し眩しそうに目を細める
『すがさんが‥かげやまくんに‥?』
とろりとした目で俺を見上げて甘ったるい声で今にも寝てしまいそうな花澄ちゃん
「うん‥花澄ちゃんのエッチな姿みられたんだって思うと‥我慢出来なくなった‥」
一度緩んだ理性の糸はあっという間にバラバラに解けて
他の男に対する嫉妬心からブレーキをかけることも出来ずにここまでしてしまった
『すがさんは優しいから‥心配してくれたんですよね?ありがとう‥ございます‥もう心配かけないように‥気をつけます‥』
ふにゃりと笑ったかと思うと
そのままこてっと俺の膝の上に頭を預けて寝てしまった
お仕置きなんて都合のいい事を言いながら
花澄ちゃんを自分のものにしようとして
嫌がってくれたら止まれるんだけど
受け入れてくれるから嬉しくなって‥
「俺っていつからこんなやつになったんだ‥」
猫のように少し身体を丸めて眠る花澄ちゃんの頭をそっと撫でながら布団をかけてあげる
あー‥まじで帰したくない‥
明後日から合宿だから
一緒に寝れるのも今日と明日で終わり
また泊まりに来てくれるとは言ってたけど
この毎日が楽しくて幸せすぎて
花澄ちゃんが帰った後が怖いわ
ふと隣を見ると
すーすーと規則正しい寝息が聞こえてくる
さっきまではあんなに色っぽい顔してたのに
寝顔はとても幼く見える
可愛い寝顔にもう一度触れるだけのキスをして
さっと俺も布団に潜り込んで柔らかい身体を抱きしめる
さらさらの髪を撫でると俺と同じシャンプーの香り
胸いっぱいに花澄ちゃんの香りを吸い込んで俺も眠りについた
『‥すがさーん!!朝ですよ!!』
ん‥?
『あさごはん出来ましたよっ!すがさーん‥』
花澄ちゃんの声‥?
『遅刻しちゃいますよっ!』
突然耳元に聞こえる声に飛び起きると目の前に大きく目を見開いた花澄ちゃんの顔がある