第9章 *合宿 止まらない気持ち
菅原side
体育館へ入ると周りの様子がおかしくて声をかけてみる
「なーなー!みんな何話してんの?」
「スガさんっ!それが‥白石先輩の首筋に絆創膏あるんですけど‥怪しくないですか?あんなところ怪我ってなかなか怪しいし‥キスマークじゃないかって大騒ぎですよ」
「キスマークっ?!まさか‥あんな目立つところにはしてないはずっ‥!」
「え‥?スガさん?」
近づいて行って声を掛ける
「花澄ちゃーん!お疲れ様っ!元気っ?!」
『ふふっ元気ですよっ!スガさんはとってもお元気そうですね!』
バシッと指を指すと可愛い笑顔で答えてくれる
‥けど‥やっぱり俺がつけた位置とは違う場所に貼ってある不自然な絆創膏
これは帰ったらチェックするしかないな‥
部活も終えて
お風呂上がりにはすっかり絆創膏の事は忘れたのか何も貼っていないようだ
『は〜今日も疲れましたね〜!』
これから俺に問い詰められるとも知らず無邪気に布団へゴロンと寝転んでいる
何回見てもこの無防備な姿は慣れないな
「疲れたな〜!もうすぐ合宿だしな!コーチも気合い入ってんべ」
さりげなく俺も横に寝転んで花澄ちゃんの目をみつめる
「俺が朝つけたしるし‥ちゃんと残ってる?」
少し低い声で聞くと目が少し泳いで
分かりやすく狼狽える
『の‥残ってます‥です‥』
着ていたTシャツを脱がすとキャミソール一枚だけ身につけた花澄ちゃんをうつ伏せにして上から覆い被る
チラリと見えるうなじが色っぽい
柔らかな髪をさらりとよけると
俺がつけたしるしの上に新しい赤い痕がある‥絆創膏をつけていたところにも白い肌によく映える綺麗な赤い痕がくっきりとついていた
「おかしいな‥俺のしるし‥上書きされてるし、増えてるよね?」
首筋を優しく撫でるとビクッと身体が反応する
「もしかして一つじゃ物足りなかった?えっちだなぁ‥」
わざと首元で喋るとくすぐったいのか小さく吐息を漏らしながら答えるから可愛い
『んっ‥違いますっ‥月島君が気付いたらっ‥』
やっぱり‥
最近よく2人が絡んでるとこみてたしな〜月島が周りを見る目が明らかに牽制してんだよな
上書きされたところをさらに掻き消すために上からキツく吸い上げる
白い肌に赤い華が咲く