第9章 *合宿 止まらない気持ち
菅原side
そんな俺の姿をみて
ふふっと笑うと両手で顔を包まれる
『じゃあっ‥お泊まりじゃないですけど、夏に部活のみんなで海行きませんか?お母さんが可愛い水着見つけたからって送ってくれたんです!』
海?!水着?!
絶対行く!
みんなで‥ってところが引っかかるけど仕方ない
「行くっ!てか水着どんなんなの?」
ちょっと気になって聞いてみる
『えっと‥なんていったらいいのかな‥そうだ!良かったら今度私のお家に来たときに見てもらえますか??実は二つあって迷ってるんです』
「えっ?!それ‥俺がみて決めていいの‥?」
どっちの服がいい?なら分かるけど‥水着を?高校生男子の前で披露したらダメでしょ‥
本当にそういうところだよ‥
俺、花澄ちゃんの部屋で花澄ちゃんの水着姿みて
我慢できる自信ないんだけど大丈夫かな?
少し考え込んでいると
ダメだと思ったのかシュンとして尋ねてくるから慌てて否定する
「ダメじゃない!誰よりも一番に花澄ちゃんの水着姿みれるんだって思ったら嬉しくなるな〜」
俺の頬に添えられている手に軽くキスしてみる
『すっすがさんっ?!』
それだけで顔が真っ赤になる
「そんな顔赤くしちゃってかわいい〜!けど今からもっと赤くなると思うけど頑張ってね?」
『えっ?!もっと赤く‥なんでですか‥?』
やっぱり気付いてないのか‥
今日俺はその場面をみて危うく胸倉を掴みにいきそうになったというのに
俺が行こうとするよりも先に田中がキレたから
俺は冷静でいるしかなかった
不安そうな顔をしているから優しく頭を撫でる
この後少しいじわるしちゃうけどね?
「俺‥前言ったよね??花澄ちゃんのここ‥触っていいの俺だけだって‥他の人に触らせたらお仕置きだよって?約束覚えてるよね?」
誰にも触らせたらダメだよって言ったのに
『ひゃっ!‥やくそく‥ちゃんと覚えてますっ‥!』
俺の指先の動きに合わせて花澄ちゃんの身体が跳ねる
「今日月島が触ってたところみたよ?」
『えっ?!‥あ‥あれは、Tシャツのサイズがあってないよって教えてくれただけで‥』
顔を赤くして身を捩らせて耐えている姿がたまらない
あんな下心みえみえのボディタッチすら気付かないのか‥