第1章 プロローグ 入学式
大地side
「花澄もついに明日烏野高校の入学式か〜!!部活はもちろんうちのマネージャーしてくれるんだよな?!」
浮き足だった心で花澄に話しかける
同じ高校に花澄がやってくる
そしてバレー部のマネージャーもやってくれるとのことだ
楽しみで仕方がない
俺の幼馴染
幼い頃から整った顔立ちで可愛いとは思っていたが
成長するにつれてどんどん可愛くなり最近は心配で仕方がない
高校に入って花澄に変な虫がつかないか、、
中学でも他校から花澄をみに男子がやって来るほどの人気っぷりだった
透き通るような白い肌
守ってあげたくなるような小柄な体型からは想像もつかない程大きく育った柔らかそうな、、そこ
淡い髪色、絹のように滑らかな髪はつい触りたくなるほど
ぱっちりとした大きな瞳、長い睫毛
かわいい声
花澄からはいつもふわっといい香りがする
こんなに完璧なのに優しさの塊のような彼女
あぁ、、、心配だ
当の本人も全く気にしていないのがまた問題だ
隙がありすぎる
俺の気持ちには全く気付かずお兄ちゃんのように俺を慕っている
俺は花澄の事がずっと前から好きだというのに
『大地??難しい顔してどうしたの??』
身長の低い彼女が俺を上目遣いで見上げて来る
「ごめんごめん!ちょっと考え事してた!」
その仕草にドキっとする
『わかった〜!バレーの事考えてたんでしょ?私もマネージャーちゃんと務まるか心配だけど精一杯がんばるからね!!!』
ふんっ!とファイトポーズをとる彼女
ころころと変わる表情がまたかわいい、、って俺さっきから何考えてるんだ
『私もついに高校生だ〜!!楽しみだな!!制服もかわいいな〜』
明日から着る制服を眺めている
似合うんだろうな、、、似合わない訳がないもんな、、、
クラスメイトが羨ましい
でもついに花澄がバレー部にやってくる
バレー部の全員が花澄の事を好きになってしまうんじゃないかという心配はあるが、、、
溜め息をひとつつき
ぽんっと花澄の肩をたたく
「俺も楽しみだ!!」