第14章 一日奥方3 【三成】R18
いつものように、嫌味など全く通じない。
「‥‥‥‥はぁ‥‥‥‥、もっと引きこもってればいいのに‥‥」
「どうかご心配なさらず。おかげさまでもう、すっかり元気になりましたので、引きこもらずとも大丈夫ですよ」
「‥‥」
腹立つ…。
「それにもし、今後また私が塞ぎこむ事があれば、その時は名無し様に奥方として来て頂くように、と信長様に言われました。大変心強いことです」
「‥‥‥‥はあ?」
冗談じゃない‥‥!二度と御免だ。
御館様‥‥余計な事を!
「どうか名無し様によろしくお伝えくださいね。それでは失礼いたします」
俺の怒りなど全く気付かず、言いたい事を言って、丁寧に一礼して去っていく三成。
ワナワナと拳を握りしめながら、俺の足は天主へと向かった。
終