第24章 *File.24*
「何か分からないことでも?」
「うん。ここ」
指を差して二人寄り添いPCを見ているこの光景は、最早もう恋人同士のそれにしか見えない。
のは、自分だけじゃないですよね?!
貴方達の通常モードは、此処では通用しません!
周囲の人間が、みんなそんな目で見てるんですが?
諸伏さんっ?!
もしや、それが目的ですか?!
自分、この双子の所為で、胃に穴が空きそうです。
降谷さん、今すぐ助けて下さい!!
「クシュ」
誰だ?
噂してるのは?
同時刻、愛車で移動中のスーツ姿の色男が一人、うむ?と、呑気に首を傾げた。