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*名探偵コナン* Daylight *降谷 零*

第2章 *File.2*(R18)


「…っハア…っは………くっ」
「…はあ、っはぁ…っん」

真夜中の静まり返った寝室のベッドの上で激しく乱れた呼吸を整えながら、まだ昂ったままの自身を引き抜いた。
目の前で、雪乃はぐったりとして細い肩を上下に動かしている。
最後に抱いた時よりも大小様々な傷痕が確実に増えてはいるが、それでも白く繊細でキレイな肌は熱を持って汗ばんで薄らと紅く色付き、胸元には俺が付けた花がいくつか咲いている。
初めてではないのに抱く度に色んな表情を魅せられ、その度にこの身体も、この心も全てが溺れて行く。
望月雪乃。
たった一人のオンナに。

「ちょっと、まっ!やんっ」
「っ、きっつ…」

まだ身動き取れずに力が入らない雪乃の足を開くと、再びスキンを装着して、昂ったままの自身を彼女のナカに沈め込んだ。

「体力オバケ」
「日頃から鍛えてるからな」
「異常でしょ」
「誰と比較しての話だ?」
「一般論としてよ!」

上から見下ろす雪乃の頬が、プクッと膨れた。

「くくくっ」
「……その顔ズルい」

ゆっくりと伸びて来た雪乃の両の掌が、俺の頬を包み込んだ。

「こんな時にしか、お前は俺に触れてはくれないな」
「!」
「付き合い始めた、高一からずっとだ」
「まさか、気づいてたの?」

クリっとした瞳が、驚きに見開かれた。

「初めは気の所為かと思っていたが、やはり意図的だったのか」
「気づいちゃったの」
「何に?」
「こうして零に触れちゃうと、零をぎゅうと抱き締めて、零の全てを私だけのモノにしたくなって…」

長いまつ毛を揺らして瞳を開くとふわりと微笑みながら、柔らかな掌が頬から首の後ろへと回された。
普段の可愛らしい笑みから、妖艶な笑みへと変化する。
それはまるで、女神のように。
気高くもあり美しくもあり、俺の魂ごと包み込んで護っているかのように、そっと優しく。

「なって?」
「零に抱いて欲しくなるの」
「!!」

もう、我慢はしない。
出来るはずがない。
これほどまでに、愛されていたのだと。
そんなにも昔から。
言葉は届かなくても、分かってはいた。
理由も聞かず、俺を責めもせずにただ独り、ずっと待ち続けてくれていたのを…。
願っていた。
何時か迎えに行けるその日まで、俺以外の誰も愛することなく待っていて欲しいと…。


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