第1章 姫君の退屈な日常?
それから恵が用意してくれたご飯を一緒に食べた
「五条先生、次いつ帰ってくるんすか?」
『わかんない、いい子にしててって言って起きたらどこにも居なかったから…』
ちょっと寂しくなる
「…俺ちゃんと明日も来ますんで、そんな顔しないでください」
そんな顔?今私はどんな顔してるのかな?
なんて思ってると恵の匂いに包まれ、心臓の音が聞こえる
抱きしめられてる
そう気づくのに時間はかからなかった
『め、恵??』
「はい」
なんで…?私抱きしめられてるの…?
混乱しすぎて言葉が出てこない
口をパクパクと動かしていると恵の温かさは遠のいた
「可愛すぎだろ…」
小さくつぶやかれた言葉は私に届くことなく、恵の独り言になってしまう
あぁ、顔が熱い