第3章 彼女との出会い
話が終わり満縷の耳から手を離した
キョトンとした顔をしており、じいさんが満縷に笑いかけると花が咲いたように微笑んだ
綺麗な子
俺はもう一度抱き上げて、じいさんの部屋から出た
しばらく廊下を歩いていると、満縷は小さくあくびをして眠ってしまった
部屋の場所もわからないまま、屋敷内をふらふらと探索しているとさっきの子供たちが立ち塞がるようにいた
「お前、最強って言われてんだってな」
満縷も寝てるし騒ぎになるのは面倒だから無視して横を通ると服を引っ張られ
「無視してんじゃねえ!」
殴りかかってきた
たかが子供と放っておいたが、手を出してきたからには黙ってられるほど大人でもなかった
足を引っ掛けてうつ伏せに倒れ込ませ、背中に座り込む
「お前ら満縷に関わるな。もし関わったりいじめなんてしてみろ、命は無いと思え」
威勢の良かった子供たちも数名泣きそうになっている