• テキストサイズ

影の花

第39章 枯葉


瑞は生唾を呑む。

蓮華はそんな欲求を見透かしたような笑みを浮かべ、躑躅の手を引っ張った。

瑞の前に淫らな彼を突き出して見せる。

「良ければ君も混ざって行くといいよ」

「そん、なこと……! 蓮華さんのお客様に手を出すなんて」

躑躅は蕩けた顔で瑞に近づく。

「あ……あの……?」

目を瞬かせる瑞の両手に指を絡ませて背伸びをすると、

「ん〜ッ!?」

力強く唇を密着させる。

深く舌を捩じ込み、咥内を舐め回す。

逃げ腰の瑞の舌に舌を絡め、大きく舌を回す。

唾液を混ぜ合わせ、ねっとりと唇を押し付ける。

瑞は無造作に動き回る舌に眉根を寄せ、上半身を跳ねさせた。

「ん……む、ふぅ……ッ」

手から力が抜け、逆上せたように顔を火照らせる。

「はぁ……あうう……」

「ン……」

躑躅は鼻から息を抜き、名残惜しそうにちゅうと唇を離していく。

ゆっくりと舌を引き抜き、度重なる口付けにより紅の薄れた唇を舐めた。

「普段抑圧されている子の底力だね……ほら瑞くん、この想いに応えてあげなきゃ」

「そ……そう言われても……」

「大丈夫さ、僕のやるようにしてごらん? この子を満たしてあげればいいのさ」
/ 402ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp