第39章 枯葉
瑞は生唾を呑む。
蓮華はそんな欲求を見透かしたような笑みを浮かべ、躑躅の手を引っ張った。
瑞の前に淫らな彼を突き出して見せる。
「良ければ君も混ざって行くといいよ」
「そん、なこと……! 蓮華さんのお客様に手を出すなんて」
躑躅は蕩けた顔で瑞に近づく。
「あ……あの……?」
目を瞬かせる瑞の両手に指を絡ませて背伸びをすると、
「ん〜ッ!?」
力強く唇を密着させる。
深く舌を捩じ込み、咥内を舐め回す。
逃げ腰の瑞の舌に舌を絡め、大きく舌を回す。
唾液を混ぜ合わせ、ねっとりと唇を押し付ける。
瑞は無造作に動き回る舌に眉根を寄せ、上半身を跳ねさせた。
「ん……む、ふぅ……ッ」
手から力が抜け、逆上せたように顔を火照らせる。
「はぁ……あうう……」
「ン……」
躑躅は鼻から息を抜き、名残惜しそうにちゅうと唇を離していく。
ゆっくりと舌を引き抜き、度重なる口付けにより紅の薄れた唇を舐めた。
「普段抑圧されている子の底力だね……ほら瑞くん、この想いに応えてあげなきゃ」
「そ……そう言われても……」
「大丈夫さ、僕のやるようにしてごらん? この子を満たしてあげればいいのさ」