第35章 サンドリヨン
「ッう……!」
瑞は身体を大きく逸らす。
力強く跳ね上がる性器の先端から、大量の白濁液が噴き出す。
瑞は強烈な快感に頭を痺れさせ、黒目をぐるんと上向きにやる。
びくびくと何度か痙攣し、
「瑞さん……?」
「瑞ちゃんっ!?」
静かに失神した。
「うーん……」
目を覚ますと、瑞は自分の部屋の布団に寝かされていた。
不思議と、蘭と昼顔に会った所から昨晩の記憶が途切れている。
瑞はのろのろと身体を起こし、手鏡を取る。
映った顔を見ながら寝癖を整え、
「……あれ? これ、なんでしょうか」
首筋に付いた赤い痕に首を捻った。