• テキストサイズ

影の花

第26章 紅白


桃は目を潤ませて瑞を振り返る。

「んあ、あっ……う、瑞」

「あ……イきそう、ですか……わ、私も……」

瑞も熱っぽく呻き、手の動きを早めた。

桃が奥歯を噛む。

「うッ、う! あう!」

瑞もぎゅっと目をつぶった。

「ッ、く……!」

腰を震わせ、思いっ切り精を弾けさせる。

瑞の男根はどくどくと震え、勢いよく白濁液を吐き出す。

「つう……っ、ン、ふっ! ううっ……!」

快感に浸る間もなく、桃の切っ先から溢れた精液が咥内を満たす。

粘度を持った熱い液体が口に吐き出され、舌にたっぷりと乗っかれば、青臭い味が広がる。

「う、ぅう……」

瑞は余りの生々しさに眉根を寄せるも、

「……ン、ぐ……」

反射的に飲み込んでいた。

ごくりと嚥下し、しばらく呆然としていたものの、桃が体をどかすのに合わせて自分も身体を起こす。

「も……桃さ、あああああーッ!」

桃に視線をやり、大きな声で叫んだ。

桃の綺麗な顔には、瑞の溢れさせた欲望がたっぷりとぶっかけられていた。

悲鳴をあげる瑞と対照的に、桃はきょとんと首を傾げる。
/ 402ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp