第6章 節目

くるみside

やっとやっとやーーーーと年始だよ！！
つきちゃんは今年も年末は帰ってこなかった。
インスタに上がってる写真見たらなんか東京の方行ってたみたい。最初に見たストーリーに東京駅写ってたから間違いない。誰と行ったんだろう誰と行ったんだろう。詳しい場所がわかんないんだけど大きなクリスマスツリーの写真とかがストーリーに上がってた。
デートなの？デートなの？彼氏はいないけどそれに近しい人はいるの？嫉妬嫉妬嫉妬でダメになりそうだったから逆に押さえつけてDMを飛ばしてみたんだけど。私は核心的なことを聞くのが怖くって、結局誰と行ったのかは聞けなかった。

もういいもん！今日はつきと未來と初詣。
あーあ。未來は今年年始にバイト入れられなかったから来れるって。未來のことも好きだけど、つきと未來が会話するの見てるだけですっごくモヤモヤするの。やっぱ変かな…

つきだけだ。こんな気持ちになるの。
私のこと好きって言ってくれて彼氏になった人たちに嫉妬心沸いたり他の女の子と喋ってたってモヤモヤしたことなんかなかったのに。つきだけは違う。なんなら彼氏につきの底知れぬ可愛さを説明するのは私なのに、共感してくれたら同担拒否すぎてキレ散らすほんとにめんどくさいな私って。

張り切りすぎて1時間前に集合場所に着いちゃって寒いし思考が止まらない。
今日は風がなくてよかった。せっかく可愛くセットした髪が崩れなくて済む。
私は心を落ち着けるように手鏡をみる。
うん。大丈夫。今日もバッチリ可愛い。