• テキストサイズ

妖精の滅竜魔導士

第2章 dragon egg?






ナツ、もう寝ちゃってるかな

そっとドアのぶを回して部屋に入ると、予想通り大きな卵を抱きしめながら眠っているナツ。

なんだか久しぶりに寝ているナツを見たな

あくびをしながら、そんな彼のそばに横になると愛おしくなってさらに近づいた。


『無事に孵るといいね』


そう巻きついているナツの腕の隙間の卵に手を当てると、

…ッ!

突然、寝ていると思っていたナツに手首を掴まれて引き寄せられる。

お、起きてる…!?


『ナツ…?』

「おせーぞ、ミア」

『た、ただいま』

「ミアがあっためてろ」

『え?う、うん?』


数センチ先のナツに無理やり卵を持たされ横になると、その後ろからナツに抱きつかれる。

た、卵とナツに挟まれて身動きできない…!

スースーとすぐにナツの寝息が聞こえてくるようになり、その息が私の首元にかかり、落ち着かない。

寝れない!!

そう、少しナツから離れようとするが、逆により引き寄せられて心臓が大きな音を立てる。

諦めて卵をぽんっと撫でると、ぴくりと動くそれに自身の肩が揺れる。

も、もうすぐ孵るのかな

多少の魔力を感じるこの卵。

変なモンスターのじゃないと良いけど…


『可愛いのが孵りますように』


そう強く願って目を閉じたんだ。





/ 70ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp