第2章 dragon egg?
少し歪んだ顔のナツに見送られながら、2人で笑ってギルドを出る。
グレイってこんなに身長高かったっけ?
いつも小さな事で喧嘩するナツとグレイだけれど、今日はグレイの方が少し大人に感じてしまう。
「ミア、時間あるし寄り道してこーぜ」
『うん!甘いもの食べたいな』
「そうするか!」
手を引かれながら動かしていた足を、グレイの隣を歩けるように早く動かせば、また2人でぷっと吹き出して笑ってしまう。
『お店では服脱がないでね』
「はぁ!?あ、あったりめー、だろ」
『ふふっ』
ギルド内では裸であることが多いからか、きちんと服を着ている姿が逆に新鮮だ。
なんだか手が熱いな
グレイの身体はいつも冷たいはずなのに…
「ミアこそはぐれんなよ」
『大丈夫!グレイの横にずっといる!』
「っ!?お、おう!」
びくりと揺れたグレイは前に向き直ると少し早歩きになった。
グレイといると楽しいな
そう心の中で頷いて、私もグレイの横に追いつくように早歩きしたんだ。