第2章 dragon egg?
マスターからケットシェルターへの行き方のメモを受け取り、思わず笑みが溢れる。
凄いマスター…!
私だけでは何も分からなかったのに!
「ナツももうすぐ帰ってくるじゃろ」
『うん!本当にありが「ミアー!!!」』
!!?
マスターとの会話は、ギルドに勢いよく駆け込んで来たナツの声によってかき消され、マスターと目を合わせた。
ナツ、何持って…
「卵だ!卵拾ったー!」
『えっ!?』
ナツの持つ大きな卵にざわつくギルド内。
私も訳が分からず、やけにテンションの高いナツについて行けない。
「んなもん、いったいどこで?」
「東の森で拾ったんだ!」
『東の森…?』
モンスターとか魔力を持つ鳥とかがいっぱいいる、あの森で…?
…モンスターの卵だったらどうしよう
「おっ、ナツにしては気が効くじゃねぇか。みんなで食おうってか?」
『ぐ、グレイ…服着て!』
「冗談じゃねぇ!これはドラゴンの卵だ!孵すんだよ、な!ミア」
『え、えぇ…私…?』
ほ、本当にドラゴンだったら…家で一緒に暮らすってこと!?