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妖精の滅竜魔導士

第1章 childhood days







「おいミア!仕事行くぞー!」

『ええっ!?また勝手に仕事決めたの!?』


私とナツがギルドに入って数ヶ月が過ぎた。

字がほとんど読めなかった私達にエルザがみっちりしっかり教えてくれて、それはまあキツかったんだけれど、なんとか字が書けるようになって…

フェアリーテイルの書庫で色々調べてみれば、チェリアーナとイグニールが教えてくれたのは、どうやら古代文字と呼ばれる類のものだった。

なぜ、古代文字を…?

そう思ったけれど、ナツ曰く、イグニール達は凄い長生きだから情報更新してなかったんじゃね?とのことで、無理矢理納得せざるを得なかった。

…いや、正直まだ納得はしてないけれど、あまり考えないようにしていると言った方が正しいか。

そして、ようやく仕事(主にモンスターを倒す系)にも、ギルドのみんなにも慣れてきて、ナツが仕事を決めて一緒に行くというのが日課になってきていた。


読んでいた本を閉じて、ナツの持ってきた依頼書を見れば、


『結婚式の演出…?報酬にプラスしてビュッフェ形式のランチ付き?』

「うまいメシ食えるらしいし!お前の桜の魔法でお祝いしたら完璧だろ!俺ってば天才!」

『えぇ…ナツは何にもしないってこと…?』

「火で文字を出してやんよ!」


そう、ナツが火を手から出すと、エルザに習った現代の文字で"ミア"と浮かび上がらせる。

!!

胸がぎゅっと鷲掴みにされたような心地がして、一瞬声が出なくなる。

うぅ…今日はナツの魔法にドキドキする日だ…

『…わかった、行こう?』

「おっしゃぁ!」




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