第1章 childhood days
座り込んだ子ども2人の周りに、気付けば、ギルドメンバーが続々と集まっていて、
「胸の動悸…ということか?ミアも、とはどういうことだ?」
『エルザ!』
「えっ…普通に2人が両想いで恋してるってことじゃなくて…!?」
私がナツに恋…!?
カナが顔を赤らめながら言うので少し恥ずかしくなったが、これはあくまでもチェリアーナとイグニールの話で…
『えっと…カナのがちょっと惜しいかも』
「お、俺はお前に恋してんのか!?ってか恋ってなんだ!?」
『い、いや落ち着いて。正確には違うよ?
恋っていうのは…えっと』
「特別な愛情をある人物に抱くことだ。好きで大切でたまらないっていう…異性に対してそう思うことが多い」
『さ、さすがエルザ…』
「お〜、なんとなく、分かったような?」
『よ、良かった…
えと、その…私とナツはチェリアーナとイグニールと同じ魔法を使うでしょ?つまり、その…ドラゴン達の一部が私達の中にあるってことだと思うの
。
チェリアーナとイグニールはお互いを想いあっていたから、その感情が私達の中に少しあるのかなって…』
魔法でドラゴンと繋がっているなんて、苦しい説明かな…?
信じてもらえない…?
咄嗟すぎてこう言ってしまったけれど、もっとマシな説明があったかも…
そう恐る恐るナツとみんなの顔色を伺うと、みんな考え込んだり、納得したり…
え?意外と、みんな信じてる!?