第1章 childhood days
私が脱衣所へ入る時、
身支度をしてギルドへ向かう途中、
ギルドでご飯を食べている最中、
何かの違和感を感じてナツを見つめる。
今日のナツ、なんか変…
昨日知り合ったばかりだけれど、おかしいということは分かる。
『ナツ』
「おわっ!?びっくりさせんな!」
『……』
「な、なんだよ?やんのか?」
『た、戦わないよ!?
ナツ、朝から変だよ?何かあった?』
ギルドについての説明を一通り受け、FAIRY TAILの紋章をナツも私も肩に入れてもらったのだけれど…
仕事を決めるにも、ナツがこんなおかしな状態では無理そうな気がする。
意を決して、私から距離を取るナツの手足を私の魔法で固定し、体育座りをさせると、私もしゃがみ込んで目を合わせた。
「ほぎゃっ!なんだこれ!俺の火が出ねぇ!
…俺もわっかんねぇんだよ!ミア前にすると胸がうるせぇんだ!
つか、これ、解け!!」
『胸が…うるさい…?』
火の魔法のナツに桜の魔法は相性が悪いと思っていたけれど、ナツはジタバタ暴れるだけで魔法は使えないようだ。
胸が……?
!!!
やっぱりナツの身体にもイグニールが居て、チェリアーナの魔法に反応してるってこと、なのかな…?
『ナツ。実は、私もなの』