第1章 childhood days
お腹をなにかにぎゅっと締め付けられる感覚で目を覚ます。
ん、なに…?
そう自分のお腹を手で探れば、
!!
『ナツ…!?』
「ふ、ぁ…よく寝たぁ!」
『〜〜〜〜!!』
後ろから抱きつかれ、ピッタリと密着した状態で眠っていたのだ。
恥ずかしさで声にならない声が出てしまい、身体が熱くなる。
『ナツのばかぁ!』
「あ?バカっていう方がバカなんだぞ」
まさか、ナツ、抱きついていたことに気付いてないの!?
いつの間にか先にベッドを降りて、私の顔の目の前に彼はしゃがみ込んでおり、
!!
至近距離で目が合って手で顔を隠す。
意識してるの私だけだ…!
「まだ寝てんなら先シャワー浴びんぞー」
『…どうぞ』
「ミアも早く起きろよー?腹減った〜」
ペタペタと裸足で歩いていくナツを指の隙間から覗いて、息を深く吐く。
チェリアーナのイグニールへの気持ちが、私を緊張させているのかと思っていたけれど…
『私の、気持ち、なのかな…?』