• テキストサイズ

妖精の滅竜魔導士

第1章 childhood days






私が気を失っている間にナツが買ってくれた家に辿り着き、中に足を踏み入れれば、

可愛らしいお家の中は綺麗に掃除されており、ギルドのみんながそうしてくれたのだと思うと、さらに胸がじんわり満たされていく。

ナツを寝かせなきゃ。

そう部屋の端に置いてあったベッドにナツを寝かせ、私もベッドに腰掛ける。


『食べすぎだよ、ふふっ』


そう呟いてから、ぐるりと家を見回せば、キッチンとタンス、ローテーブルとそれを囲むように2つのソファが置かれており、思っていたよりも家具が揃っており驚く。

子ども2人が住むには充分すぎる広さ。

あのモンスター、そんなにお尋ね者だったのね…


「ん〜、もう食えねぇ…」


!!

突然背後から聞こえた声に驚き、びくりと身体が揺れる。

なんだ、寝言か…
寝てるナツ、可愛いな

そうナツの頭を撫でていれば、

グイッ!!


『きゃっ!』


寝ぼけたナツに抱き寄せられて、私もベッドに倒れてしまう。

至近距離で見るナツの顔に、1人どきどきしながら彼の頬を撫でる。


「イグニール…」

『イグニールはここにいるよ、ふぁっ…』


寝言にそう応えて、私も目を閉じた。

チェリアーナ、おやすみなさい。



/ 60ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp