第1章 childhood days
エルザの後を追って小走りでついて行けば、
ドスッ…
!!
踊っていた人にぶつかってしまい、尻餅をついてしまうと目をぎゅっとつぶれば、
「あっぶねぇ…大丈夫か?お姫さん」
『ふ、ぇ?…あ、ありがとう』
金髪のがっちりした男の人にキャッチされていたのだ。
この人もギルドの…?
「ミア!良かった、無事で。
ラクサス、礼を言う」
『ラクサス…?』
「いーって。
俺はラクサスだ。ドラゴンの新人っていうのはあいつとお前か?」
『ど、ドラゴンでは無いけど…』
「ハッ、魔法の話だよ。よろしくなミア!」
私と目線を合わせる為にしゃがんだラクサスは、ニカッと笑ってから私の頭をわしゃわしゃと撫でて立ち去っていく。
びっくりしてポカンとしたまま棒立ちの私を、エルザが引っ張ってくれる。
「大丈夫だったか?ラクサスが宴にいるとは珍しいな」
『そうなんだ…カッコ良かったなラクサス』
「ええっ!?おまっ…ああいうのが好みなのか!?」
『へっ?い、いやいやいや、そういうことじゃ無いもん!』
エルザに笑われながらも到着した机には、紺色の髪の上裸の男の子と、黒髪でこんがり焼けた肌が似合う女の子がご飯を食べており、
「カナ!グレイ!
ミアが目を覚ましたから連れてきたぞ」
「わ!良かった!大丈夫そうで。
私はカナ。よろしくね」
「お、俺はグレイ」
『えと…私はミア。
初めまして!よろしく…』