• テキストサイズ

妖精の滅竜魔導士

第1章 childhood days






ナツも驚いた様子でお爺さんを凝視しており、私も一歩だけ後ずさる。


「ご両親は?」

『りょ、両親はいなくて…チェリアーナっていうドラゴンに育てられて。

昨日までは一緒だったんだけど…』

「俺も同じだ!イグニールが居なくなっちまったんだ」

「ドラゴン…?本気で言っているのか?」


そう腕を組んで考え始めてしまうお爺さん。

どういう意味…?

ナツと目を合わせるが、2人で首を傾げて終わってしまう。




その刹那



ドゴオオオ!!!



『!!?なにか、来る!』

「あぁ。じっちゃん、下がってろよ!」

「危険じゃ!わしが…!」


『桜竜の__
「火竜の__

『「咆哮!!』」


木々の間より現れたのは大きなゴリラ…?猿…?

こちらに襲いかかってくるのは間違いなさそうだったので、容赦なしで魔法を使った。

ナツのドラゴンの魔法だ…!

驚きと嬉しさでナツの方を向けば、ナツも嬉しそうな顔でこちらを見つめていた。


『すごっ!火吹いた!!』

「お前も花がいっぱい出てきた!!」


キャッキャ言いながらもハイタッチしていると、それを見ていたお爺さんが拍手してくれる。


「見事!滅竜魔法か!

残念じゃが、ここいら一帯…いや、ほぼ世界全土にドラゴンは居ないと言われておる。

ワシのギルドで成長しながら、ドラゴンを探すというのはどうじゃ?」

『ドラゴンが、居ない…?』


あんなにたくさんいたドラゴンが居ない!?

そんなことって…




/ 60ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp