第1章 悲劇
「俺はドラゴン。革命軍のトップで、ここは革命軍の船だ。フレバンスに来てみたら君が1人で倒れていた。」
それを聞いてすぐさまローを思い出した。
「もう1人!私と同い年くらいの男の子見ませんでしたか?」
「見なかったな。だが、あの状況で生きてるやつはまず居ないだろう。お前だけ助かっただけでも奇跡だ。その男の子は諦めた方がいい。」
その瞬間私は号泣した。
なんて言ったってあの子は私に愛をくれた。
初めて好きになった男の子だった。
でも……彼はもう……居ない……
その現実を受け止める事が出来なかった。
「お前さえ良ければ革命軍に入らないか。あの襲撃は政府のせいでもある。ここで勉強して、強くなって、政府の間違いを正すんだ。」
ドラゴンにそう言われた。
あんな綺麗な街をあんなふうにしたのは政府の人間のせいであるのは明らかだった。
なら、答えは決まってる。
「ドラゴンさん、よろしくお願いします。」
「良い返事を聞けて良かった。よろしくな。」
そうして革命軍に私は入隊した。