第3章 再会
「強い賞金稼ぎって女だったのかよ。」
心臓戻しといてやるか。
そう思い、女に近づくと、素早く喉にナイフを突きつけて来た。
「トラファルガー・ローで間違いないな。」
「あぁ。」
俺はびっくりして思わず返事をしてしまった。
「あはははは!」
急に笑いだした。なんなんだこの女。
「いやぁ、こんなところで会えると思わなかったよ。この島に着くと死の外科医のマークがあったんだもん。やっと、やっと見つけた!」
そう言って俺に抱きついてきた。
「生きてて良かった、ロー!」
そう言って泣き出した。
「お前は一体…」
そう言うと女はフードをとった。
女の頬には痛々しい火傷の跡。
でも彼女を見た瞬間俺も抱きしめた。
「生きてたのか、シズ!!」
そう言って何年ぶりかに泣いた。
泣いていた俺の頭を撫でてくれた。
「手配書を見た時、驚いた。私の愛した男が生きてるんだもん。」
そう言われて俺はもう耐えられなかった。
シズの唇に俺の唇を重ねた。
「シズ、俺も愛してる。」
そう言ってもう一度、生きてる事を確かめるかのように唇を重ねた。