第3章 再会
「……テン……キャプテン!!」
そこで目を覚ました。
「起きてください、キャプテン。また遅くまで論文呼んでたんすか?」
ペンギンが俺を起こして来てくれたみたいだ。
「ペンギンか、起こすなよ。今いいとこだったのに。」
そう言いながら起き上がった。
「なんかいい夢見てたんすか?」
「ああ、まぁな。」
「買い出し終わって船に帰ってきたらキャプテン1人で寝てたんでびっくりしましたよ。今はあの賞金稼ぎが居るみたいなんで気をつけてくださいよ。」
「あの賞金稼ぎ??」
「なんかナイフを使うやつで凄い強いとかで、懸賞金7000万のやつを倒したって噂もあるみたいです。キャプテンも強いけど、気をつけて下さいよ?」
ナイフか、、
余計に彼女を思い出す。
「そうか。まぁ気をつける。」
「まぁキャプテンもずっと船に篭ってないで、少し街に出たらどうですか?賑わってましたよ!俺船番しとくんで。」
「そうか。それじゃ頼む。」
そうして街に向かった。
夕方だし酒場でも行って酒を飲もうと向かい、カウンターに腰掛けた。
「マスター、おすすめを頼む。」
そう言って出てきたお酒を飲む。
ずっと飲んでいると隣りのフード被った女が声を掛けてきた。
「お兄さんどこかで見た事ある!もしかしてお尋ね者さん?」
「ま、そんなとこだ。怖くねぇのか?」
「そういう人以外といい人多いんだよ、知ってた?しかも私も似たようなのだし、だからフード被ってるのよ。」
「お前は俺がいいやつに見えるのか。変なやつだな。お前もお尋ね者か、同業者ではなさそうだが。」
変なやつと思いながらも話が盛り上がったからそのまま飲み続けた。