• テキストサイズ

短編夢小説 【呪術廻戦/狗】

第5章 卒業まで




雪は小さく首を傾げた。

「…まぁ、うん。やっぱり、ダメですね」

4年間の思い出が詰まった制服だ。
簡単には渡せないと言う事だろうか。

高専の制服は普通の服とは違うと聞く。カスタムは色々可能だが、校章としてのボタンは必ず何処かに付けられていた。それなりに意味がある。

……のだろう。
と、いつも思うが実は雪もよく知らないし、実際制服は任務で破れたりする事も多々ある。



「…………」

ドラマなんかでよく見る第二ボタンに、ちょっと憧れていたのは事実だ。
もらえないから何かが変わるわけでもないけれど。

はぁ、とため息を吐く雪の頭に、狗巻先輩の掌がぽんっと乗った。
温かくて大きな掌。

「ツナー。いくら?」

そんなに欲しい?
言って狗巻先輩は雪を覗き込む。
その意図はあまりよくわからない。単純にまた、揶揄われているだけなのだろうか。
…よくわからない。





/ 69ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp