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短編夢小説 【呪術廻戦/狗】
第4章 オモチャの指輪
狗巻先輩は見上げた雪の腕をぐっと引っ張った。ツナツナ、と誘われて雪がその場に座ると、ショルダーバッグから財布を取り出す。
百円玉を三枚取り出して、慣れた手付きで機械に投入した。
「高菜」
笑うでもなく、真剣な顔でカプセルトイの機械を見る狗巻先輩。
指先がレバーにかかる。
「明太子!」
言いながらレバーを回した。
たぶん、大した事じゃない。でもその指が、何だかスローモーションのようにゆっくりとして見えた。気がした。
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