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短編夢小説 【呪術廻戦/狗】
第3章 Valentineday♡
けれど、雪の側でフッと、笑う音が聞こえた気がした。クスクスと静かに笑う。
「………?」
予想外の反応に、滲んだ涙が引いていく。
雪は思わず顔を上げた。
狗巻先輩は持っていた鞄のチャックを開けた。その後に、カサカサとビニール袋の音が鳴って、机にひとつ、ラッピングされたチョコレートクッキーが置かれた。
袋の口元が細い紐で閉じられていて、そこにタグが通してある。
[ 雪ちゃん ]
タグには手書きで雪の名前が書かれていた。
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