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短編夢小説 【呪術廻戦/狗】

第3章 Valentineday♡




「これ…は…、その…」

ちらと横目で狗巻先輩を見れば、交わる視線。
何の表情もなく僅かに見下ろす狗巻先輩。

雪はすぐに目を逸らして、白の箱を見た。
紫色のリボンが小さく揺れる。

「あの、自分用で…。今から食べようかな、なんて…」

持っていた箱をぎゅっと握る。

慌てて鞄にしまおうとすると、狗巻先輩の掌が雪の手に触れた。雪よりもひと回り程大きな男性の手が、小さなその手を静止する。

「おかか」

雪の指先が震える。





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