• テキストサイズ

短編夢小説 【呪術廻戦/狗】

第3章 Valentineday♡




もうこれがラストチャンスかな、と。

ほんの少し期待して。ちょっとだけ勇気を出して、チョコレートを片手に2年生の教室を覗いてみた。

先輩はいなかったけれど。



ーーここに来る前、廊下で補助監督の女性と一緒だった狗巻先輩。

雪も顔見知りの綺麗な人だった。
彼女からのチョコを狗巻先輩が受け取ったのかは分からない。
雪がそれを訊ねてどうこう言う権利も勿論なかった。


雪は狗巻先輩のプライベートをほとんど知らない。
どんな人がタイプなのかとか、好きな人がいるのかとか。そもそもだけど、付き合っている人がいるのかもしれない。

ただずっと憧れていただけで。

優しくて。
一緒に居ると楽しくて。
ドキドキして。

でも、ただの先輩と後輩。
そんな関係が壊れてしまうのも怖くて。

今更聞く勇気もなければ…、
背伸びして買った本命チョコを渡す勇気もやっぱりない。





/ 69ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp