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【斉木楠雄のΨ難】鳥束だけの短編集

第16章 自覚は本人の前で


+組の生徒である鳥束零太に私が超能力者だと知られ、自分の能力を見せたところ『師匠』と呼ばれ慕われるようになった。

最初は何だこの人と思っていたけど、話していると面白い人な事が分かり、今では一緒に帰ったり遊びに行ったりと仲の良い友人になっている。

そんな鳥束くんが絡んでいる悩みが、今の私にある。



「はぁ……」

今日も今日とて、悩みは解決しない。

そんな現実を思い授業終わりにため息を吐いていると、
「どうしたの名前?」
隣の席のポニーテールの似合う友人、谷口奈緒が話しかけてくれた。

「奈緒ぉ……!」

「はいはい、どうしたどうした?」

奈緒は私の頭を撫でてくれる。安心感が凄い。このまま眠れる。

「最近身体がおかしくて、ちょっと悩んでいるというか……」

「どこがどうおかしいの?」

「+組に鳥束って子がいるんだけど、その子といたら心臓がおかしくなるんだよね……。相手に聞こえるんじゃないかってくらいうるさくなるの」

私がそう言った瞬間、奈緒の時間が止まった。
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