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【斉木楠雄のΨ難】鳥束だけの短編集

第12章 私は今だけ『催眠術が効かないタイプ』


「すっごい探したんだよー!」

「良かったー!」

皆が喜ぶ中、
「えっ……違くない……?」
私は一人、離れた所で突っ立っていた。



遡る事数十分前。
同じ部屋の照橋さんが消灯時間になっても帰ってこないのを心配した私たちは、隠れて照橋さんを探す事にした。

そこらじゅうを探し回った結果、無事に照橋さんを見つける事が出来た……のだが。

その『照橋さん』が、私には+組の鳥束くんにしか見えないのは、なぜなのだろう──?
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