第7章 せめて、この痕がある間は
「期末……テスト……?」
名前さんと二人で下校中。
『そろそろ期末テストの勉強しないとなぁ』
そう言う名前さんの言葉で、俺はそろそろ期末テストが近い事を思い出した。
「うへぇ……考えたくないっスわ」
「そういう訳にもいかないのがなぁ」
名前さんは苦笑いする。
「勉強はしたくねーけど……。名前さんと出来るんだったら、まだやる気が出るんスけどねー」
冗談半分で言った言葉だったが、名前さんが、
「いいよ、やろっか?」
と言った事により、本当に勉強会が開催される事になった。
……マジで?