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【斉木楠雄のΨ難】鳥束だけの短編集

第33章 デカめのプレゼントボックスには気をつけた方がいい


テレビCMや街の雰囲気がクリスマス一色になってきた今日この頃。
十一月のある日、我が家にもクリスマスっぽいものが──。

「いや、いきなり出てくるのはおかしくない!?」

私は呟きながら、唐突に目の前に現れた巨大なプレゼントボックスを眺めていた。緑色の箱に赤色のリボンが結ばれていて、いかにもプレゼントという感じだ。

宅配で送られてきた訳でもなく、私や家族の誰かが持って帰ってきた訳でもない。そもそも、何もないところから急に出現したんだよ! おかしいって!
こんな事が出来るのは超能力者だけだろう。……え、斉木くんが絡んでるのか?

いやいや、斉木くんがこんな事するとは思えないし……。じゃあ誰なんだという話だけど。
うわっ、何か急に怖くなってきた。爆発とかしないよね?

……いやぁ、でも……このまま放置しとく訳にもいかないし……。
開けてみるしかない、か。

私は深呼吸をして、何が出てきてもどうにかするという決意をしてから、プレゼントボックスを飾るリボンを解いた。

箱を開けて、中を覗く。

箱の中に入っていたのは──。

「名前さん♡プレゼントは俺です♡」

「うわ!?」

頬を染めた鳥束零太だった。
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