第2章 日直の相方がいないだけで難易度が跳ね上がる
な、何これ重すぎる!
私の足元にあるのは、二箱のダンボール。
ああ、どうしてこうなってしまったんだ……!
事の始まりは数分前。
現代文の授業終わり。
日直である私は、先生に国語辞典などがどっさり入っているダンボールを運ぶように言われた。
きっと日直二人で運んでねって事なんだろうけれど、あいにく日直の相方の子がお休みなのだ。
え?ㅤということは一人でこのダンボール運ぶの?
無理じゃない?
その思考に至れたまでは良かったものの、次の時間にも授業があるのか、それを伝える前に先生は教室を出て行ってしまった。
休み時間も長くはないし、さっさと仕事を終わらせなければならない。
よし、頑張ろう!
私は気合を入れて、ダンボールを持ち上げて移動を開始したわけだ。
そして、先程の重さに嘆くところに繋がる。
国語辞典って、何冊も重なるとこんなに重くなるんだね。
新たな発見をした。別に嬉しくはない。