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外見至上主義に抗いを

第9章 中間試験


蛍(受験のことだとは思うけど僕も着いてきてしまった…)

四宮と蛍介はたちが入った教室に耳をつけ、中の様子を伺った。

先「よくやったな、中間試験お疲れ様」

「あの大学行くなら1位は必須ですから…」


四「!?」

蛍「…」
蛍(四宮はちゃんの大学受験のこと知らないもんね…でも言うなって言われたしな…僕も今聞いちゃってるけど…)



先「まぁそれもそうだな。しかしそれにしても最近無理しすぎじゃないのか?顔がどんどん疲れていってるぞ」

「それくらいやらないと…疲れたなんて言ってられません」

先「その心意気は立派だが…」

「先生、私がまずクリアしなきゃいけないのはなんですか?」

先「まずはTOEIC900点をとれば推薦枠はほぼ確実だ。あとはボランティア活動も参加できるものは参加しておけ」

「他にはありますか?」

先「TOEICがそこまで取れるなら英検一級も取れるからそっちもできるなら取っておけ。あとは漢検も出来るとこまででいいから取れ。ただ漢検は後回しでいい」

「分かりました。いつまでにTOEICは900点取れればいいですか?」

先「試験が2月だから1月までだな」

「え!?あと半年もない…」

先「そうだ。ただな、天羽、忘れるなよ。お前はまだ一年だから次もチャンスがある。体を壊さない程度にしろよ」

「分かりました…」

先「今の時点でTOEICは何点取れるんだ?」

「過去問では750点でした…」

先「そうか。それでも十分凄いんだぞ。うちの学校でそんなに取れるやつは何人いることやら…。いいか?お前が目指してる場所が高すぎるだけだ。決して自信失うなよ」

「分かりました…ありがとうございます」

先「また成績つけたら話そう。分からないことや問題はいつでも聞け」

「はい」

先生はそう言うと教室を出た。
四宮と蛍介は咄嗟に隠れた。
も共に出てくると思った2人だったが、一緒には出てこなかった。
開きっぱなしの教室を2人が気になって覗くと

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