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外見至上主義に抗いを

第8章 パプリカTV


学園祭から数日、パプリカTVが流行り始めた。
敏斗もラップの配信を始めたらしい。
パプリカTVとは動画配信サービスのことで、視聴者からが贈る月風船一個につき10円に換金できるというものである。
人気になればボロ儲けも夢ではない。
そして蛍介やのクラスにはベストBJに選ばれた唯がいた。

唯「蛍介〜」

学園祭以降、唯は何かと蛍介を気にかけていた。

唯「学園祭のライブすっごく良かったよ、歌も素敵だった♡これね、蛍介に似合うだろうなって思って買ったんだけど…」

唯がそう言って差し出したのはブランドものの財布だった。

蛍「あぁ…気持ちは嬉しいんだけど受け取れないよ、ごめんね」
蛍(超高級ブランド!でも僕はちゃんからのネクタイの方が嬉しかったなぁ…)

そして美玲も唯達と仲良くするようになっていた。

美「ねぇねぇ今日カラオケ行かなーい?」

女子1「あーいいけど?」
女子2「バッグビンの新曲超いいよね」

唯「カラオケはちょっとなぁ…それよりショッピングがいい」(ニコッ)

女子1「え?そう?…じゃあそうしよっか!」
女子2「う、うん、私も買い物のほうがいいかも」

唯「うんうん、私カフェ奢るからさ」

仲良く、というより人気者の唯に美玲が合わせているようだった。
そしてその様子を瑞稀やは見ていた。

瑞「今日バイト?」

「あ、今日は休みだよ」
は老人ホームに祖母を預けた事により、ほんの少しだが前より余裕ができるようになった。

瑞「何か予定ある?」

「特にないよ」

瑞「じゃあ、今日私たちもカラオケ行かない?」

「え!いいね!行きたい!行ってみたい!!」

瑞「じゃあそうしよ!美玲も誘う?」

「うん」

瑞「美玲〜」

美「なに??」

瑞「美玲カラオケ行きたいなら、私たちと行かない?今日もバイト休みみたいなんだ」

美「あー…いいよ、2人で楽しんできて、じゃあね!」

2人は美玲に手を振った。

「美玲、無理してんじゃないのかなぁ…」

瑞「うーん…」

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