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外見至上主義に抗いを

第2章 入学


今日は才源高校の入学式である。

「友達できるかな…」

遊「ならすぐにできるよ、心配すんな」

「本当?そこら中で喧嘩勃発してるんでしょ?怖いよ…」

遊「まぁそれは否定できないけど、何かあったら言えよ、すぐ行ってやるから」

「ありがとう」

遊「そろそろ出るぞ」

「そうだね、じゃあばあちゃん行ってくるね」

淑「あぁ、いってらっしゃい」

遊、「「行ってきます」」


家から20分ほど歩くと、高校に着いた。
はファッションデザイン学科の場所を遊から聞き、着いた。

「ここがファッションデザイン学科…上手く馴染めるかな…まぁでもそんなくよくよ悩んでてもしょうがないよね、よし」

ガラッ


扉を開けるとそこにはこれでもかとブランドもので着飾った生徒や、モデルになれそうな男の子や女の子、メガネをかけていかにも真面目そうな子などさまざまな学生がいた。

学生1「か、かわいい…」
学生2「えー、何あの子!」
学生3「俺の隣に来い!」

を見て他の学生は思ったことを次々と口にするが、は一切それに気づかなかった。

「わぁ…私の席は…あ、あそこか」
(き、金髪の子の隣か…しかもなんか1人でずっと外見てる…声かけづらいな…いやでも最初が肝心だよね…)

は自分の席に荷物を置いて座った。

「あ、あの…」

話しかけられた金髪の男の子は体をビクッと跳ねさせた。

「ご、ごめんね、急に…びっくりしたよね…」
(前髪で顔見えない…!!)

金髪の男の子は大丈夫だと言うように首を横にフルフルと振った。

「私、、天羽。あなたの名前は?」

?「四宮紅輝」

四宮という男の子は他には聞こえないほど小さな声で答えた。

「四宮くんね、これからよろしくね」

は四宮に手を差し出すと、四宮は少し驚きながらも少し嬉しそうに握手を返してくれた。
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