第13章 受験
受験日から2週間が過ぎた。
そして今日は合格発表の日である。
正午に自分の合否がわかる。
そのためは4限の授業に全く集中できなかった。
先「よし、今日の授業は早めに終わる。チャイムが鳴るまでは騒ぐなよ。天羽、職員室に来い」
は授業が終わり、すぐさま職員室へ向かった。
先「ドキドキだな」
「無かったらどうしよう…」
先「無かったらまた挑戦すればいい。次は一年をかけてな」
「はい」
ちょうど正午の時報がなった。
先「よし」
先生はパソコンで合格発表のホームページを開いた。
先「何番だ」
「358です」
先「358…358…」
2人は息もままならないまま画面を凝視した。
先生「356…357…」
次の画面をスクロールすれば合否がわかる。
先「358…!!」
の番号がそこには書かれていた。
「あった!ありました!先生!」
先「よーーし!!よくやった!!」
「やった!!」
先「約半年、よく頑張ったな。おめでとう」
「はい!ありがとうございます!」
先「兄貴に報告して来い」
「はい!」
は建築学科の教室へと走った。
人目も気にせず、走った。
バ「?」
翔「ん?ほんとだ。なんでここ走ってんだ?」
廊下に出ていた2人は、こちらは走ってくるに気がついた。
「バスコ!翔瑠!お兄ちゃんどこにいるか知ってる!?」
翔「遊ならまだ出てきてないと思うけど…」
するとちょうどそこへ遊がやってきた。
遊「ん?俺がどうかしたか?お!!!」
「お兄ちゃん!!」
遊「どうだった!?」
は目に涙を溜めた。
遊「あ…そ、そんな…元気出せよ…お前にはまた次が…」
「受かった!!」
遊「だからそんなに落ち込まなくても…え…?…え!?なんて!?」
「だから受かったの!合格した!」
遊「う…嘘だろおい…まじか!?それはまじなのか!?」
「まじだよ!大まじ!!」
遊「うぅ…うぉぉぉぉ!!!」