第13章 受験
次の日の夜、モコは4匹の子犬を出産したようだった。
モコは蛍介が預かり、子犬は四宮が預かることになった。
それからあっという間に数ヶ月が過ぎた。
蛍(最近全然ちゃんと話せてないや…コンビニのバイトも休んでるみたいだし…モコのこと見せてあげたいんだけどな)
蛍介の視線の先には勉強に励むの姿があった。
美「なに蛍介、のこと見つめちゃって」
蛍「え、え!?い、いやそんなことは…」
美「でもここ1ヶ月、前の比じゃないよね、の勉強量。まるで受験生みたい。私たちも全然話せてないよね、瑞稀」
瑞「うん、私たちも何も言われてないし…蛍介くん、何か聞いてる?」
蛍「い、いや…僕も何も…」
美「ふーん、四宮は何か知ってるのかな?」
蛍「さ、さぁ…」
美「蛍介、四宮と仲いいじゃない、聞いてきてよ」
蛍「し、四宮も、前知らないって言ってたよ!」
瑞「そっか…」
何も知らない瑞稀や美玲はを心配しているのだった。
瑞「、お昼一緒に行こ」
「あ、瑞稀ごめん、先に美玲と行っててくれる?私ちょっとあとで行くね」
瑞「う、うん、わかった。の分も取っておくね!」
「ありがと!」
瑞希は美玲と食堂へ行った。
は職員室へ急ぎ、分からない問題を質問した。
先「ここがこうだから、こうだ」
「なるほど…」
先「他には?」
「ここだけで大丈夫です」
先「いよいよ今週だな」
「はい…でも…自信ないです…こんなのも分からないなんて…」
先「TOEICは850だったか?」
「はい…」
先「それだけ取れたなら問題ない。後は放課後の面接練習だ。あと少し、頑張れ」
「はい…」
はTOEICを受けた結果、最終的に850点まで点数を上げた900点には届かなかったが、充分と言える点数であった。
しかしは900点を目標にしていたので、自信を無くしていた。
(はぁ…。あ!お昼みずき達に取ってもらってたんだ!急がないと)
は食堂まで走った。