第12章 転校生2
すると美玲がチビ蛍介を呼びにきた。
美「ぶーちゃん!コンビニほっぽらかして、こんなところで何してるの!?外でずっと待ってたんだからね!」
美玲はパプリカTVでの事件でチビ蛍介に助けてもらって以来、毎日のようにコンビニに通っているのだ。
「美玲!」
美「!!何してるの?」
美(に、あの知らない女の人まで…なんで囲まれてるの?誰なの?ブーちゃんがなんであんな美人と一緒に?)
「ちょっとモコの様子見に来たの。てか蛍介くん、バイトほったらかしてきたの!?だめじゃん!」
蛍「ご、ごめん!」
美「早く行くわよ!お客さん待たせちゃダメでしょ!」
蛍「い、いやちょっと犬にエサをやりに!ちゃんは…」
「私はもう帰るよ。勉強の合間に少しきただけだから。あと、店長から聞いてるかもしれないけど、私少しの間バイト休むからコンビニよろしくね」
蛍「え…う、うん…分かった…」
チビ蛍介は明らかに残念そうな顔をした。
美、明((が好きなの…?))
蛍介はそのまま美玲に引っ張られ、コンビニへと連れて行かれた。
明里もその場を離れようとすると、に呼び止められた。
「あの!」
明「?」
「どうやったらそんなカッコよくなれますか?」
明「え?」
カッコいい、そんな言葉を言われたのは初めてだった。
「私は…あなたのことよく知らないですけど、今会ったばかりですけど、容姿だけでなく、中身も聡明で、他の人とは全く違う印象を受ける」
明(やっぱりこの子も見た目で判断してたのね…)
明「他の人と違うって、どんな風に?」
「容姿がいいからと人のことを見下したりはしない。身につけているものも、私には到底手が届かない…。それを他の人は、親のお金なのに、鼻高々に自慢するけどあなたからそんな感じは1ミリもしない。それはあなたとあなたのご両親が、お金も力も、中途半端ではなく大いに持っている証拠です。私もそのくらいのレベルに立ちたい。あなたのように、あなたのご両親のようになるのには、どうしたらいいですか?」
明(ち、ちがう…この子は見た目で判断してるわけじゃない…判断材料として、見た目も含まれているだけだ…)