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外見至上主義に抗いを

第11章 墓参り


もうすぐお盆休みに入る。
蛍介は元の体で実家に帰り、は両親の墓参りに行くことにした。


お盆休みに入って数日。
は夜行バスで両親の墓までのチケットを取った。
遊は祖母のところに行くと言ったので、今回はだけで墓参りに行くことになった。


は夜行バスの乗り場に着いた。
すると

「四宮に…蛍介くん…??」
2人が乗り場にいた。

蛍、四「「!?」」

蛍「ちゃん!?ちゃんもどこか行くの?」

「ちょっと四国の方にね」

蛍「四国!?僕と四宮と一緒だね」

「四宮も?すごい偶然だね」

蛍「僕は友達、、あ、友達の蛍介の家に行くんだ。四宮は旅行するんだって」

「一人旅?いいね」

四宮が四国に旅行というのは嘘であった。
四宮は神戸に一人旅に行く予定だったが、蛍介と偶然バス乗り場で会ったので蛍介の目的地に自分も合わせたのだった。

蛍「ちゃんもこのバスなの?」

「うん、え、もしかして2人も?」

蛍「そうなんだ。席はどこ?」

「13番かな」

蛍「僕は11番!四宮は?」

四「14番」

「席も近いね、てか四宮に関しては隣じゃん!」

四宮は黙っていたが嬉しそうな顔をした。

蛍「泊まるとこは2人とももう決まってるの?」

四「決まって…ない」

「私はカプセルホテルに泊まろうと思ってたよ」

蛍「カプセルホテル!?女の子なのに!?」

「う、うん…安いから…」

四「…」

蛍「よ、よかったら一緒に友達の家行かない…?四宮も!」

「え、ありがたいけど…迷惑じゃない?」

蛍「迷惑じゃない!…と思う、蛍介に聞いてみるよ」
蛍介は携帯をいじり、母親に連絡した。快く、良いと返事が返ってきた。

蛍「いいって!ただ少しボロいみたいなんだけど…大丈夫?」

「私は全然平気だよ」

蛍(やっぱりすごくいい子だ…でも何しに行くんだろう…)

蛍介は気になったがその時は聞かなかった。

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