第4章 テレビから推しの声が聞こえてきたら秒でテレビに視線を向ける
私は一人、リビングで頭を抱えていた。
この前の……要ユウキさんが私の家に来た日。
返事をもらいたそうにしていた彼女に、私が返した言葉。
『すっ、好きですよ、私も!』
……その言葉を思い出しては、私は心の中で叫び声をあげている。
何か告白っぽくなかった!?ㅤあんな事言っちゃったからなのか、さっきファンレターを書こうとしたら愛を囁いているみたいな文面になってしまった。
前はこんな風にはなっていなかったのに。
要ユウキさんと初めて会った日なのか、あるいは彼女が家に来た日なのか。
私は、おかしくなってしまった。